サステナビリティ

環境(E)

資源循環・廃棄物削減

サステナビリティ

  • 6 安全な水とトイレを世界中に
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 12 つくる責任つかう責任

地球のアイコン

ブラザーグループ 環境ビジョン2050

事業活動における資源の持続可能な利用と廃棄物による環境負荷を最小化

GOAL

2050年に向けて、ブラザーグループは、資源循環の最大化により、資源の持続可能な利用と廃棄物による環境負荷の最小化を目指す。

主な取り組み:循環経済型ビジネスの拡大、製品・部品のリユース、リサイクル材使用など

資源循環・廃棄物削減・水削減目標に対する進捗

「ブラザーグループ環境ビジョン2050」では、資源循環に関する2030年度中期目標を2つ掲げています。これらの目標達成に向け、製品作りおよび生産活動において、資源循環を推進し廃棄物や水利用量の削減に取り組んでいます。

2030年度中期目標

  1. 循環経済型ビジネスの拡大と資源の再生利用により、2030年度までに製品*1に投入する新規資源量を2022年度比で25%*2削減する
  2. グループ生産拠点において継続的に水資源の効率的な利用と適正処理による排水に努めている
  • 包装材を含む
  • 対象は、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業

2025年度の新規資源量は、2022年度比で22.5%の削減となりました。
この結果は、製品の小型・軽量化に加え、再生材の活用拡大やリサイクル性に配慮した包装材への切り替えなどの取り組みが寄与したものと考えています。一方で、これらの改善には一過性の要因や外部環境の変化の影響も含まれています。加えて、今後は事業成長に伴う生産・販売の拡大により、新規資源量が増加する可能性があると認識しています。今後も、資源の有効活用と環境負荷低減の両立を図りながら、バリューチェーン全体で資源循環の取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

製品における資源循環・廃棄物削減の取り組み

ブラザーグループは、天然資源の枯渇や廃棄物による汚染などの資源利用に伴う環境課題への対策と、CO2排出量削減のため、資源循環を推進しています。具体的には、製品に使用するリサイクルプラスチック材の割合を増やす、プラスチック製の部品を紙系材料に変更する、リユース品の活用を進めるなどの取り組みにより、製品に使用する新規資源量を2022年度比で25%削減することを目指しています。

ブロー成形によるインクカートリッジ再生性向上

従来の射出成形で製造したインクカートリッジは形が複雑で、インクカートリッジを再生する際に汚れが残りやすいという問題がありました。そこで、ブロー成形による継ぎ目の少ないインクカートリッジ製造に挑戦し、"風船ガムで複雑な形を作る"と例えられるほど難しい技術を世界で初めて実用化。汚れが残りにくくなり再生性が向上しました。

分解インクカートリッジ 一部を分解した
インクカートリッジ
4色インクカートリッジ ブロー成形で製造した
インクカートリッジ外観

小型軽量パルプモールド緩衝材

製品全体を覆う従来の緩衝材に対し、ブラザーの技術力で小型・省資源化を実現することで、素材製造時におけるCO2排出量を33%削減し、製品箱の容積も7%縮小しました。さらに、独自開発したパルプモールド緩衝材の落下シミュレーションを活用することで、試作回数の削減に加え、開発期間も大幅に短縮し、設計効率も向上できました。

緩衝材の小型・省資源化 緩衝材の小型・省資源化 パルプモールド緩衝材の落下シミュレーション パルプモールド緩衝材の落下シミュレーション

未来の地球環境のために、リサイクルの可能性を切り開く。

ヨーロッパでは、リサイクルに適した新開発のトナーカートリッジの採用により2004年からリサイクルがスタート。
リサイクル自動化システムの導入により、リサイクルしたカートリッジも新品同等の高品質でお届けしています。
2014年には、英国のNPO団体「ビジネス イン ザ コミュニティ」による「レスポンシブル ビジネス アワード2014」において、名誉ある2つの賞を受賞。地域や環境への貢献が認められています。

「カートリッジリサイクル」の技術としくみの動画

トナーカートリッジリサイクル

インクカートリッジ再生

脱EPS

生産における資源循環・廃棄物削減の取り組み

ブラザーグループは継続的な廃棄物削減活動に取り組んでいます。2025年度は、ドミノグループを新たに集計対象に加えたため、集計範囲が拡大し、2024年度と比較して廃棄物排出量が増加しました。

兄弟機械(西安)有限公司では、高効率な熱循環機能を備えた真空蒸留廃液処理システム装置を導入し、導入前と比べて廃液量を約88%削減することができました。さらに同工場では、切粉を圧縮して鉄と油に分離し、鉄は有価物として売却することで廃棄物削減を継続的に行っています。

また兄弟高科技(深圳)有限公司では、通い箱などを作成する材料として、工場内のプラスチック部品の成形工程から発生した廃材料を活用しています。

兄弟機械(西安)有限公司:廃液処理装置 兄弟機械(西安)有限公司:廃液処理装置

設計、開発、製造拠点の廃棄物量の推移

  • 売上高原単位の算定に使用する為替レートは固定しています。
ブラザー工業の有害廃棄物の発生量推移
2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
有害廃棄物の発生量(t) 55.0 68.3 76.9 87.6

水利用量削減の取り組み

安全な水資源の確保は、世界共通の環境に関する重要課題の一つです。ブラザーグループは、多くの国と地域に生産拠点を持つ企業の責務として、すべての拠点に対して定期的なモニタリングを実施するとともに、拠点ごとの水リスクを毎年評価し、節水に努めています。
ブラザーマシナリー(インド)Private Ltd.では、工場内に汚水処理システムを導入しています。このシステムは、工場から排出される汚水を水質基準に従って処理し、処理された水は公共用水域(河川や下水道など)に排出せず、敷地内のグラウンドや植栽への散水に再利用することで、地域の水資源保全と緑化を推進しています。
ブラザーインダストリー(フィリピン),Inc.では、雨水収集システムを導入し、年間約14,000m3の雨水を利用することにより、水利用量削減に寄与しています。

水循環に取り組む兄弟機械(西安)有限公司

水資源が豊富ではないために、比較的水リスクが高い地域に位置している兄弟機械(西安)有限公司は、2018年度より、水循環への取り組みとして敷地内に雨水回収タンクを設置、緑化への利用を継続しています。

兄弟機械(西安)有限公司

水利用推移

  • 売上高原単位比の算定に使用する為替レートは固定しています。

集計範囲

2025年度以降
国内8事業所(ブラザー工業株式会社本社、瑞穂・星崎・港・桃園・刈谷工場、技術開発センター、物流センター)、株式会社ニッセイ、日静減速機製造(常州)有限公司、三重ブラザー精機株式会社、ブラザーインダストリーズ(U.K.)Ltd.、ブラザーインダストリーズ(スロバキア)s.r.o.、ブラザーインダストリーズ(U.K.)Ltd.、ブラザーインダストリーズ(スロバキア)s.r.o.、台弟工業股份有限公司、珠海兄弟工業有限公司、兄弟機械(西安)有限公司、兄弟高科技(深圳)有限公司、ブラザーインダストリーズ(フィリピン),Inc.、ブラザーインダストリーズ(ベトナム)Ltd.、ブラザー インダストリーズ(サイゴン)Ltd.、ブラザーマシナリー(インド)Private Ltd.、ドミノグループ(Domino U.K. Ltd., Citronix Inc., Domino China Ltd., Domino Laser GmbH, Domino Printech India LLP, Domino Graph Tech AG, Post Jet Systems Ltd., Domino Print and Apply AB, Domino Printing Technology Ltd., Domino U.K. Ltd. (Liverpool), Lake Image Systems Inc, Domino North America (Ink plant, Fluids), Lake Image Systems Ltd)

取水量・排水量・リサイクルされた水の量

2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
取水量(m3) 上水 506,166 470,172 408,991 446,818 466,221
工業用水 0 0 0 0 0
地下水 111,697 123,034 119,904 151,316 148,912
排水量(m3) 公共用水域 170,392 150,453 110,928 126,247 142,825
下水道 372,721 369,193 333,406 375,282 364,369
その他 150 149 36 0 3,329
リサイクルされた水の量(m3) 2,978 5,385 8,717 16,354 25,571
リサイクルされた水の割合(%) 0.5 1.0 1.9 3.2 4.8

対象拠点は、マテリアルバランス [PDF/352KB] 5ページをご覧ください。

CDP質問書2026

CDP(旧カーボン・ディスクロージャ・プロジェクト)は 、2000年に設立された国際的な環境組織であり、その情報開示システムは世界経済における環境報告のグローバルスタンダードとなっています。
CDPの環境に関するデータは、金融市場、政策イニシアチブ、その他さまざまなステークホルダーによって活用されています。
ブラザー工業は、CDP気候変動は2011年から、CDP水セキュリティーは2015年から参加、質問書に回答しています。

  • 2024年からは、気候変動・フォレスト・ウォーターセキュリティ・プラスチック・生物多様性質問が統合され、CDP質問書(CDP Questionnaire)となりました。

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