「ブラザーグループ中期環境行動計画2021」
「ブラザーグループ中期環境行動計画2021」(2019~2021)
基本方針
「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」に掲げた重要課題の解決に向け、ステークホルダーと共に、以下の取り組みを積極的に推進します。
- 環境配慮製品を創出します
- バリューチェーン全体から排出されるCO2を削減します
- 事業活動における資源循環を強化します
- 事業活動が生態系に与える負荷を低減し、保全活動を拡大します
- 環境法規制の順守に加え、社会的要請に的確に取り組みます
基本方針に基づく環境目標(2019~2021)と2021年度の実績
1. サイトにおける取り組み
- CO2排出削減(スコープ1、2)
- 水削減
- 廃棄物削減
- ISO 14001取得と環境マネジメントシステム再構築
- 法順守と社会的要請への対応
- 生態系への影響評価
- 生物多様性保全
環境目標*1 | 2021年度の活動実績 | 自己評価*2 |
---|---|---|
1-1 | 2018年度比12.5%削減しました。(絶対値) | ◎ |
1-2 | 2018年度比21.8%削減しました。(売上高原単位) | ◎ |
1-3 | 2018年度比14.2%削減しました。(絶対値) | ◎ |
1-4 | 連結子会社のブラザーロジテック株式会社と統一認証取得のため、環境マネジメントシステムを統合した活動を開始し、2021年10月に統一認証取得しました。 | ◯ |
1-5 | ISO 14001に準じ法順守対応を実施しました。また、さまざまな方策を展開して、気候変動の原因と考えられる温室効果ガス削減を実現しました。 | ◯ |
1-6 | バリューチェーンにおいて事業活動が生態系に与える影響が大きいプロセスを特定するために、LIME2の手法(日本版被害算定型ライフサイクル環境影響評価手法の第2版)を使って生態系への環境負荷を定量評価し、事業活動と生物多様性の関係性マップを作成しています。ドミノ事業を除く各事業の代表製品について評価を行い、その結果について公開しています。 | ◯ |
1-7 | 環境ビジョン2050の重要テーマでもある生物多様性保全活動の更なる拡大を図るため、社内表彰制度である「環境5R賞」に2019年度から「生物多様性保全5R賞」を新設し、グループ各社に対して活動を促しました。2020年度はグループ全体の生物多様性保全活動の実態調査を実施し、特に優れた取り組みを行っていた15拠点に対して環境表彰を実施しました。2021年度は世界海洋デーに賛同し、全拠点の全従業員を対象に「海ごみゼロ活動」を呼びかけました。その結果、国内外42の事業所から、21,000人を超える参加者が活動しました。 | ◎ |
- 各番号は項目番号に対応しています。
- 自己評価の内容です。
「◎」:大幅に達成、「◯」:達成、「△」:ほぼ達成、「-」:単年度で評価をしない目標と実績、「×」:未達成
2. 製品における取り組み
- CO2排出削減(スコープ3)
- リユース・リサイクルの強化
- 環境配慮設計の強化
- 法順守と社会的要請への対応
環境目標 | 2021年度の活動実績 | 自己評価 |
---|---|---|
2-1 | 新製品開発の上流段階で、各製品に関するCO2削減目標(従来機種比)を設定し、その目標を目指して製品開発を行っています。プリンティング・アンド・ソリューションズ事業、パーソナル・アンド・ホーム事業、マシナリー事業、ネットワーク・アンド・コンテンツ事業において削減活動を実施しています。 | ◯ |
2-2 | グループの資源循環活動をさらに推進するために、製品に対してリサイクル材やリユース品などの二次資源の使用を拡大して新規資源の使用を減らすことを目指して、資源循環に関する2030年度の中期目標を改定しました。また並行して製品に対して、リサイクルプラスチックなどの二次資源の使用拡大およびリサイクル可能な包装材への転換を目指した製品開発や、従来のトナーカートリッジのリユースに加えて、製品本体のリユースの検討や一部製品の試行を行っています。 | ◯ |
2-3 | 通信・プリンティング機器分野の製品群において、製品企画・開発初期段階から環境配慮設計を推進し、環境ラベル基準に適合するマネジメントを行いました。その結果、改定されて基準がさらに厳しくなったトップレベルの環境配慮製品要求基準をもつドイツ「ブルーエンジェル」や、日本「エコマーク」、米国「EPEAT」などの基準に適合させ、取得・登録することができました。「経済協力開発機構(OECD)の「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・ディリジェンス・ガイダンス」に準拠した「紛争鉱物調査に関する業務標準」を制定して、調査プログラムを実施しその結果を定量的に開示したことで、「ブルーエンジェル」に新しく導入された社会的要求基準にも対応しました。 | ◯ |
2-4 | 新たに施行された各国・地域の法規制を含め、製品含有化学物質規制、廃電気・電子機器/包装材リサイクル法令、製品省エネ規制のいずれの環境法規制に対しても的確な対応を実施しました。 | ◯ |
3. 環境コミュニケーション
- 情報開示
- お取引先との協働
- 環境教育
環境目標 | 2021年度の活動実績 | 自己評価 |
---|---|---|
3-1 | 「環境スペシャルサイト(brotherearth.com)」をSDGsスペシャルサイト「ブラザーSDGs STORY」へリニューアル。ブラザーグループが行ってきた環境活動がどのSDGsの達成に貢献しているかを明示し、ステークホルダーとのエンゲージメント向上に努めました。 TCFD提言への対応やESG情報インデックスの公開など、ESG情報開示の観点で、「ブラザーグループの環境活動レポート」の拡充に努めました。 |
◯ |
3-2 | サプライヤーと協働し、グリーン調達を推進しました。 国内外の150社を超えるお取引先に対して、フタル酸エステルの管理に焦点を当てた製品含有化学物質の管理体制に関する監査を実施しました。監査結果で指摘事項があったお取引先に対しては、是正改善処置を実施いただいた後、是正改善処置に対するフォローアップ監査を行いました。 世界において環境対応への機運が高まる中、ブラザーグループが取引先様と共に達成すべきと考える環境に関する取り組み事項を明確にお伝えすることを目的として、2021年9月24日に「環境サプライヤーガイドライン」を新たに発行しました。 |
◯ |
3-3 | ブラザーグループ内における「ブラザーエコポイント活動」を継続して推進しました。 社内表彰制度やイントラネット、メールマガジンでの情報発信、e-ラーニング、社内セミナーやワークショップを活用した従業員への環境意識向上施策を継続して実施しました。 |
◯ |
「ブラザーグループ中期環境行動計画2024」
「ブラザーグループ中期環境行動計画2024」(2022~2024)
基本方針
「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」の実現に向け、ステークホルダーと共に、以下の取り組みを積極的に推進します。
- バリューチェーン全体から排出されるCO2の削減
- 資源循環推進による持続可能なビジネスの拡大
- 事業活動が生態系に与える負荷の低減と生物多様性保全活動の拡大
- 環境配慮製品の創出
- 環境法規制の順守
1. サイト(拠点)における取り組み
- CO2排出削減(スコープ1・2)
- 2015年度比47%削減(2022-2024年度の3年間で9%*を削減)
- 水削減
- 製造拠点における取水量を、前年度より削減する(売上高原単位)
- 廃棄物削減
- 製造拠点における廃棄物量を、前年度より削減する(売上高原単位)
- 生物多様性保全
- 有力な国際的基準に適合した生物多様性の評価手法により、生態系に対する事業全体の環境負荷および修復・保全活動を評価する
- 生物多様性に関連する国際的な指標に基づき、グループ全体で生物多様性保全活動を拡大する
- 2015年度比
2. 製品における取り組み
- CO2排出削減(スコープ3-C1・C11・C12)
- CO2排出量を15万t*1削減する施策を実施する
- お取引先のCO2排出量の把握、削減を推進する
- サーキュラーエコノミー(資源循環)
- 2024年度までに製品に投入する新規資源率81%以下*2(二次資源率19%以上)とする
- 循環経済型ビジネスを拡大する
- 環境配慮設計の強化
- 各々の市場地域において、より高い環境基準に適合した製品を提供する
- リスク管理体制の再構築
- 製品に関わる環境関連法規制を確実に法順守するために活動基盤を再構築する
- 社会全体へのCO2排出削減貢献推進
- 社会全体へのCO2排出削減貢献の算定プロセスを構築し、ブラザーグループ全体のCO2排出削減貢献量の算出および開示を実施する
- イノベーションの促進
- 有望な新環境技術を抽出し、事業へ実装する
- 対象は、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業、パーソナル・アンド・ホーム事業、 マシナリー事業、ニッセイ事業
- 対象は、プリンティング・アンド・ソリューションズ事業、パーソナル・アンド・ホーム事業、 マシナリー事業
3. 環境コミュニケーション
- 情報開示
- 統合報告書やサステナビリティ情報の開示を通じ、ス テークホルダーとのエンゲージメントを強化する
- SDGs スペシャルサイト「ブラザーSDGs STORY」などを通じ、グローバルなブランディング活動を推進する
- 環境教育
- 参加型活動である「エコポイント活動」にてグループ内の環境意識の維持・向上を行う
- グループ一体となった環境活動推進に向け、従業員への環境教育を強化する