サステナビリティ

環境(E)

CO2排出削減

サステナビリティ

  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 13 気候変動に具体的な対策を

co2のアイコン

ブラザーグループ 環境ビジョン2050

パリ協定に賛同し温室効果ガス排出量を実質ゼロにする脱炭素社会形成へ貢献

GOAL

2050年、ブラザーグループは、あらゆる事業活動のカーボンニュートラル*とバリューチェーン全体のCO2排出最小化を目指し、脱炭素社会の形成に貢献している。

  • ブラザーグループから排出するCO2を全体としてゼロにする

主な取り組み:太陽光発電の導入、空調設備の更新、生産設備の更新・省エネ化など

CO2排出削減目標に対する進捗

「ブラザーグループ環境ビジョン2050」では、2030年度中期目標として、スコープ1・2において、「2015年度比65%削減」およびスコープ3のカテゴリー1・11・12において、「2015年度比30%削減」を掲げています。
2021年度は、スコープ1・2で2015年度比38.2%、スコープ3のカテゴリー1・11・12で11.0%削減しました。

2030年度中期目標*

 「スコープ1・2」の2017年度から2021年度の実績(グラフ)

「スコープ3」のカテゴリ1・11・12の2017年度から2021年度の実績(グラフ)

対象範囲

  • 「2030年度 中期目標」は、温室効果ガスの排出削減目標達成を推進するために設立された国際的なイニシアチブ「Science Based Targets initiative(SBTi)」より、科学的根拠に基づいた目標として認定されています。

スコープ1・2・3の温室効果ガス(GHG)排出量

2021年度に上方修正した新たな目標を掲げ、2015年度比で65%削減にチャレンジをしています。同時に、温室効果ガスの排出削減目標達成を推進するために設立された国際的なイニシアチブ「Science Based Targets initiative (SBTi)」より認定された「2℃目標」についても、上方修正を行い「1.5℃目標」が認定されました。スコープ3については、引き続き製品の省エネ性能向上などに取り組んでおり、スコープ3のカテゴリー1・11・12において2015年度比で11%を削減しました。今後も、調達・開発・製造・物流・販売・サービスが一体となって温室効果ガスの排出量削減にチャレンジしていきます。

スコープ1・スコープ2・スコープ3

スコープは、温室効果ガスのサプライチェーン排出量における構成要素。三つに分類することで、重複する算定を最小化し、対象ガスの特定を可能にしている。

  • スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
  • スコープ2:他者から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
  • スコープ3:スコープ1・スコープ2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)

スコープ1、2、3

2017~2021年度のISO 14064に基づいたスコープ1・2・3の温室効果ガス(GHG)排出量

カテゴリー CO2排出量t-CO2換算値
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
スコープ1:直接排出 67,068 21,622 17,363 18,356 18,724
スコープ2:
エネルギー起源の間接排出
ロケーション基準 122,220 120,199 107,833 98,508 105,317
マーケット基準 118,524 122,599 107,285 98,685 105,099
スコープ3:その他の間接排出 3,522,096 3,293,722 2,809,046 2,752,567 2,942,352
C1 購入した製品・サービス 1,613,936 1,559,654 1,351,272 1,302,661 1,404,939
C2 資本財 68,872 57,780 56,658 75,897 86,955
C3 燃料およびエネルギー関連活動 11,334 12,247 10,955 10,987 11,838
C4 輸送、配送(上流) 70,416 83,395 80,691 103,148 138,978
C5 事業から出る廃棄物 3,452 2,960 3,680 4,138 2,849
C6 出張 4,528 4,414 3,663 1,558 1,887
C7 雇用者の通勤 15,689 15,557 14,247 14,698 14,819
C8 リース資産(上流) 7,211 6,288 5,176 4,642 4,101
C9 輸送、配送(下流) 16,017 16,534 15,312 14,671 15,366
C10 販売した製品の加工 - - - - -
C11 販売した製品の使用 1,426,816 1,240,830 998,441 968,174 995,115
C12 販売した製品の廃棄 282,000 292,281 267,207 250,107 263,618
C13 リース資産(下流) 1,729 1,742 1,742 1,886 1,886
C14 フランチャイズ 97 39 - - -
C15 投資 - - - - -
スコープ1・2・3の合計 ロケーション基準 3,711,384 3,435,543 2,934,242 2,869,431 3,066,393
マーケット基準 3,707,688 3,437,943 2,933,694 2,869,608 3,066,176

ロケーション基準に関する排出係数の出典は下記です。

  • IEA - EMISSION FACTORS 2020
  • GHG Protocol - Calculation tools
  • DEFRA

対象範囲

外部保証

事業所におけるCO2排出削減の取り組み

経済発展と環境保全が両立する社会の実現に対する関心が国際的に高まる中で、ブラザーグループは、事業成長と環境調和の好循環を共創・推進することによって、持続的発展が可能な社会への貢献を目指しています。
2021年度、ブラザーインダストリーズ(U.K.)Ltd.は、英国規格協会のPAS2060*規格に基づいたカーボンニュートラル企業として認定されました。ブラザーグループの製造拠点では初となるカーボンニュートラル企業認定です。さらに、ブラザーインダストリーズ(スロバキア)s.r.o.(以下、BISK)においても、2022年に第三者認証機関DNV(DNV Business Assurance Italy S.r.l.)のPAS2060規格に基づいたカーボンニュートラル企業として認定されました。
BISKは、CO2排出量と光熱費の削減を両立させながら環境パフォーマンスの向上を図るために、自然エネルギーを積極的に生かし、地下水の温度を利用した空調システムと太陽光発電システムを組み合わせたエネルギーシステムを、2020年12月から稼働しています。地下水温を使用した空調システムでは、BISK敷地内にもともとあった井戸を活用しました。
BISKでのエネルギーシステムは、EUグリーンエネルギーイニシアチブからの補助金対象事業に認定されました。
スロバキアは冬場と夏場の気温差が大きく、これまで暖房・冷房時に多くのガスエネルギーが消費されていましたが、本システムの導入により、空調の動力源をガスエネルギーから自然エネルギーへ切り替え、ガス消費時に発生するCO2排出量を大幅に削減でき、環境負荷低減に大きな貢献ができています。
本システムにて使用される地下水汲み上げポンプは、太陽光発電によって生み出されたエネルギーで稼働しており、年間を通じてCO2排出量の削減に貢献しています。太陽光発電での余剰エネルギーは、工場で使用されています。
空調システムの飛躍的改善は、従業員に対して、より快適な職場空間を提供できるようになり、BISKが進めている地域で最も働きがいのある企業を目指すSDGsの取り組みにもつながっています。
外部に依存していたこれまでのエネルギー調達方法と利用方法を抜本的に見直し、安定的なエネルギーを工場内で生成し利用できるようになりました。これにより、国際的な政治経済の動向による地政学的リスクに対して、エネルギーシステムの強靭化を図ることができました。

屋上を利用した太陽光発電システム

屋上を利用した太陽光発電システム 屋上を利用した太陽光発電システム(俯瞰)

地熱エネルギーを暖房/冷房に変換する熱交換ユニット

地熱エネルギーを暖房/冷房に変換する熱交換ユニット 地熱エネルギーを暖房/冷房に変換する熱交換ユニット(全体)

工場およびオフィスの暖房冷却ユニット

工場の暖房冷却ユニット オフィスの暖房冷却ユニット

  • PAS 2060(Publicly Available Specification 2060):カーボンニュートラルを実現していることを証明する国際的な規格

製品におけるCO2排出削減の取り組み

ブラザーグループは、製品のライフサイクルのステージごとに小さな工夫の積み重ねや技術革新を組み合わせることにより、CO2排出の削減に取り組んできました。

インクジェットプリンターの大容量カートリッジ(例LC-3135など)

従来カートリッジの機能をよりシンプルに再構築し、部品点数を削減するとともにインク貯蔵部の容積効率を向上させることで、従来カートリッジと比べ、インクの大容量化を実現しました。カートリッジの交換頻度が低くなることで、カートリッジの廃棄や梱包材の使用削減につながり、CO2排出削減にも貢献しています。

カートリッジの製造時と廃棄時に排出されるCO2

産業用プリンターの消耗品インク(GTXproシリーズ)

ガーメントプリンター GTXproシリーズでは、消耗品インクに付帯するプラスチックや梱包材を削減する取り組みを進めてきました。消耗品インクを従来のカートリッジ交換方式から、パウチ交換方式やボトル供給方式へ切り替えたことにより、消耗品のプラスチックや梱包材の削減につながり、従来方式に比べてCO2排出削減にも貢献しています。

GT3(従来方式カートリッジ)(2012年)
カートリッジ交換によるインク補充
GTXpro(2017年)
交換可能なパウチインクを採用し、カートリッジ廃棄量を削減
GTXpro B(2020年)
ボトルインクシステムを採用し、インク交換に伴う廃棄物を削減
GT3(従来方式カートリッジ)(2012年) GTXpro(2017年)交換可能なパウチインク

GTXpro(2017年)交換可能なパウチインク (巻き取り)
インクパウチのみ巻き取り、交換可能(カートリッジは廃棄不要)
GTXpro B(2020年)ボトルインクシステム

白インク攪拌装置を搭載することでボトルインク化を実現

カートリッジ廃棄量(インクを除く)と梱包材使用量の削減によるCO2排出量に関して、従来方式と比べてパウチ交換方式は92%減*、ボトル供給方式は95%減*を達成しました。

あわせて、カートリッジに使用する資源量と梱包材使用量に関しても、従来方式と比べてパウチ交換方式は82%減*、ボトル供給方式は95%減*を達成し、資源使用量の削減にもつながっています。

  • テストデータをTシャツに2,500枚印刷した場合の白インク消費に伴う削減量

カートリッジ廃棄量(インクを除く)と梱包材使用量の削減によるCO2排出量

電気エネルギーから、環境を考える。水素活用が広がる未来へ。

ブラザーは「燃料電池システム」の開発に向け、水素の可能性を追求しながら、燃料電池の研究を長年重ねてきました。
水素活用がさらに世の中に広がっていくためには、課題も多くあります。しかし、この技術開発はブラザーにとって、未来への確かな一歩となりました。

video of fuel cell systems

製品におけるCO2排出削減貢献

ブラザーグループは事業に直結する活動として、開発・調達・生産・販売・物流などモノ創りのあらゆるプロセスでCO2排出量の削減に向け、取り組みを進めてまいりました。しかし、気候変動(地球温暖化)を抑制し、脱炭素社会を達成するためには、社会全体のCO2排出量の削減にも取り組んでいく必要があります。例えば、ブラザー製品・サービスの省エネ性能の向上により製品のライフサイクル全体のCO2排出量を削減することで、お客様のもとでの消費電力量を減らし、お客様のCO2排出量の削減にも貢献することができます。実際にどのくらい削減に貢献しているのか、またその貢献量を増やしていくために、ブラザー製品・サービスによりお客様のもとで削減したCO2をCO2排出貢献量と定義し、ブラザーグループの製品・サービスによるCO2排出削減貢献量として見える化を行いました。
今後もブラザーグループから排出するCO2の排出削減を進めるとともに、従来よりもライフサイクル全体のCO2排出量が少ないブラザーの製品・サービスを提供することでCO2排出貢献量を拡大し、社会全体のCO2排出削減にも貢献してまいります。

CO2排出削減貢献量の実績

2021年度はマシナリー事業の工作機械について、CO2排出削減貢献量を算定しました。

工作機械CO2排出削減貢献量 [2016-2020累計]グラフ

CO2排出削減貢献量の算定方法(当社の調査結果による)
自社製品(工作機械「SPEEDIO」主軸30番機)と他社製品(30番機、40番機)を比較し、省エネ性能向上などによって得られるCO2排出量削減効果を算定

  • 算定式(他社製品CO2排出量 - 自社製品CO2排出量) × 製品販売台数(製品を10年間使用時の試算)
  • 他社製品CO2排出量は一般的な主軸30番機と40番機を当社のシナリオに基づき設定し、当社用意の加工プログラムで動作させたデータを参考に算出(主軸30番機・40番機とは工具取り付け部分の大きさで、製品カテゴリーを表す工作機械業界の用語)
  • 削減貢献量は当社独自のシナリオに基づき算定しており、実際の削減量とは異なります

CDP気候変動2022質問書回答

CDP(旧カーボン・ディスクロージャ・プロジェクト)は 、2000年に設立された国際的な環境非営利組織であり、その情報開示システムは世界経済における環境報告のグローバルスタンダードとなっています。
CDPの環境に関するデータは、金融市場、政策イニシアチブ、その他さまざまなステークホルダーによって活用されています。
ブラザー工業は、CDP気候変動は2011年から、CDP水セキュリティーは2015年から参加し、質問書に回答しています。

このページをシェアする