環境マネジメントの推進体制
グループ全体でグローバルに環境経営を推進
ブラザーグループでは「ブラザーグループ環境方針」に基づき、地球環境の保全に向けた取り組みをグループ全体でグローバルに推進しています。その推進に当たっては、サステナビリティ委員会の下で環境のマテリアリティ解決を推進する気候変動対応分科会と、リスク管理委員会の下で環境リスクの低減に取り組む環境法規委員会を通じ、環境担当役員が本社各部門、各事業部門、各機能センターに指示することで方針を決定し、施策を遂行しています。
環境マネジメントの推進体制図 (2025年6月25日現在)
気候変動対応分科会
「ブラザーグループ環境ビジョン2050」の各目標に関する進捗管理および活動推進を管轄する組織です。環境担当部門長を長とし、担当部門関係者で構成されており、年3回定期的に開催、必要に応じて臨時に開催します。気候変動対応分科会で挙がった重要な環境課題については、代表取締役社長を長とするサステナビリティ委員会に報告、さらに最重要課題については取締役会に報告し、経営層からの指示・監督を受けています。2024年度は気候変動に関わる最重要課題のCO2排出削減および資源循環目標について報告しました。
環境法規委員会
環境法規制をはじめとする環境リスクおよびその対応を管轄する組織です。環境担当執行役員を長とし、関係部門長および関係者で構成し、年3回定期的に開催、必要に応じて臨時に開催します。環境法規委員会で挙がった環境法規制に関わる重要な環境リスクについては、代表取締役社長を長とするリスク管理委員会に報告、さらに最重要課題については取締役会に報告し、経営層からの指示・監督を受けています。
なお、2024年度は環境に関する重大な事故は発生しておりません。
環境コミュニケーションの推進体制
ブラザーグループでは、2010年に、さまざまな環境活動をグローバルに統一したメッセージとしてお伝えするため、環境活動を象徴するロゴとスローガン「Brother Earth」を策定し展開してきました。
2022年にサステナビリティ基本方針を策定、2025年からは「Brother Earth」の対象範囲を、環境活動だけではなくサステナビリティ全体へと広げました。「地球の未来を、"あなた"とともに。」をグループの統一的なメッセージとして、サステナビリティに関するさまざまな活動を発信しています。特に環境は、ブラザーのマテリアリティとして特定されていることもあり、環境ブランドイメージを高める活動に取り組むことを環境コミュニケーションの基本方針とし、コーポレートコミュニケーション部が主体となってグローバルな各拠点での環境活動を推進しています。
SDGs STORY クリック募金は、ブラザーがあなたとともに行う環境保全の取り組みです。
環境マネジメントシステム
ブラザーグループは中期経営計画に基づき、3年から5年ごとに「ブラザーグループ中期環境行動計画」を策定しています。その計画に沿って、ブラザー工業株式会社(以下、ブラザー工業)や各国の生産拠点・販売拠点が単年度計画を定め、事業活動の一環として環境活動を展開しています。計画の進捗状況やパフォーマンス(実績)は、各拠点からの報告や内部監査によってチェックし、その結果を次年度の計画策定に反映しています。
ISO 14001を活用したPDCA
ブラザーグループでは積極的に環境保全活動を行うため、「環境マネジメントシステム」を運用するにあたり、法令などの規制や基準を守ることはもちろん、国際標準規格であるISO 14001を活用してPDCAサイクル(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)を実行しています。また、毎年、内部監査によるチェックを実施し、外部認証機関による審査も受けています。
ISO 14001は、生産拠点では1996年取得のブラザーインダストリーズ(U.K.)Ltd.をはじめ、グループ内の主要拠点で認証を取得しています。販売拠点では2005年取得のブラザーU.K. Ltd.をはじめ、多くの拠点で認証を取得しています。
従業員への環境教育
ISO 14001認証を取得しているブラザーグループの各拠点では独自の教育プログラムに基づき、従業員全員を対象にした環境教育、特定の業務・役割に応じた階層別教育を実施しています。
また、入社時に実施する新入社員全員への環境教育、従業員を対象としたe-ラーニングや社内セミナー・ワークショップなどの環境教育、国内・海外生産拠点の生産・調達担当者に対する製品含有化学物質管理ならびに調達先での工程管理指導・監査に関する教育など、環境意識の向上と業務遂行の両面から必要な環境教育を定期的に実施しています。