ブラザーグループのCSR

ステークホルダーの皆さまから信頼されるために

お客様の声と社会からの期待の変化を事業の成長機会として捉え、未来永劫の繁栄を目指します

事業を通じた社会価値をグローバルに創出するとともに、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重要視した経営を推進

ブラザーグループは、すべての活動の礎である「ブラザーグループ グローバル憲章」(以下、グローバル憲章)に示された、事業の成長と社会的責任の遂行により、お客様を第一としたすべてのステークホルダーとの長期的な信頼関係を構築してきました。
その中でブラザーは、国連総会において採択された「持続的な開発目標(SDGs)」に掲げられている17のゴールの達成に貢献するために下記の4つの項目に優先的に取り組み、事業を通じた社会価値をグローバルに創出するとともに、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重要視した経営を推進します。

1. お客様が幸せを感じるイノベーションを、従業員が創造力を発揮し生み出す

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう

グローバル憲章にある「未来永劫の繁栄」を実現するためには、ブラザーの事業が持続可能な社会の実現に役立つ必要があると考えます。そのためにブラザーは、さまざまなイノベーションを生み出し、社会課題を解決していきます。例えば既存の製品やサービスが社会課題解決にどのように役立つのか。加えてブラザーの技術を生かした、社会課題を解決することができる新たな事業をどのように創出するか。現在ブラザーではSDGsに取り組むNPO団体と協働するなど、その方向性の検討を進めています。2019年度には、社会課題解決をテーマに企業とさまざまな活動に取り組んでいる一般社団法人SCIフォーラムのサポートを得て、自らの事業とSDGsを関連付けた研修を2回行いました。若手開発担当者を対象とした研修では、日頃から社会課題やお客さまのことを考えて開発に取り組む意識を高めるとともに、自社の今後の技術や開発戦略をSDGsにどのようにつなげていくかを議論しました。グループ会社の健康福祉関連事業の担当者を対象とした研修では、自らの事業とSDGsとのつながりをステークホルダーとの関係性から見つめ直すことで、事業の新たな社会的価値の創造に向けた仮説や今後の課題の設定に取り組みました。

2. 地球環境保全に継続的に取り組む

  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 15 陸の豊かさも守ろう

ブラザーグループは2018年4月、グローバル憲章の環境基本理念に基づき2050年度における長期ビジョン「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」を策定しました。この環境ビジョンは、深刻化する環境問題(気候変動、資源の枯渇、廃棄物による環境汚染、生態系の破壊)を社会的な重要課題と認識し、グループの事業上のリスクとして捉え、長期的かつ継続的にその解決に取り組むことを明確にしたものです。「CO2排出量削減」「資源循環」「生物多様性保全」の3つの項目に関して2050年度における長期ビジョンとともに2030年度における中期目標を定め、さまざまな活動を実施しています。
また、2020年2月には、ブラザーグループとして「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言に賛同を表明しました。こうした外部の取り組みへの参画を契機として、気候変動が事業に及ぼすリスクと機会を分析して経営戦略に反映するとともに、関連する情報開示に一層努めていきます。

3. 社会貢献活動を継続的に推進する

  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 11 住み続けられるまちづくりを

ブラザーグループはこれまでも各拠点が所在する地域に対する社会貢献を継続的に実施してきました。特に健康・福祉、教育支援、環境保全は毎年多くの活動が実施されています。今後もこういった各拠点の自律的な活動を促すとともに、ブラザーの持つ資源(製品・サービス・技術・人材など)を生かした社会貢献活動をさらに強化していきます。

4. 社会要請に迅速に応えるため、ビジネスパートナーとの協働体制を強化する

  • 8 働きがいも経済成長も
  • 12 つくる責任つかう責任

各生産拠点および部品・材料を調達する取引先における社会的責任への対応は重要な課題です。ブラザーグループでは、環境への配慮に加え、人権・労働、安全衛生、公正取引・倫理、品質・安全性、情報セキュリティー、社会貢献などの分野において課題解決に取り組むとともに、部品・材料を調達する取引先に対して「調達方針」「CSR調達基準」を開示し、順守を促しています。またこれらの活動のレベルアップのためにブラザーは、2019年1月、CSRの国際的推進団体であるResponsible Business Alliance(以下、RBA)に加盟しました。RBAの示すフレームワークに沿った体系的な活動を進めることで、市場からの社会的な要請に応えていきます。

また上記4項目を実現するためには従業員の幸せ、健康、働きがいが欠かせません。ブラザーはグローバル憲章に基づき、従業員に対する多様性の重視、さまざまな能力を発揮できる職場環境とチャレンジングな仕事への機会の提供を実現し、グローバル人材の育成に力を入れるとともに、「ブラザーグループ健康経営理念」を制定し、従業員の健康の保持・増進にも戦略的に取り組んでいます。

このような活動を通じてブラザーはCSR経営を進化させ、ステークホルダーとの信頼関係をさらに強化し、未来永劫に繁栄し続けることを目指します。
また、事業を通じた社会価値の創出を通じて、ブラザーグループ独自のマネジメントシステム「ブラザー・バリュー・チェーン・マネジメント」(BVCM)をより強化し、中長期ビジョン「グローバルビジョン21」をさらに高い水準で実現させていきます。

お客様の声と社会からの期待の変化に対応します

活動の礎「ブラザーグループ グローバル憲章」と「持続的な開発目標(SDGs)」

ブラザーが、事業を通じた社会価値をグローバルに創出するとともに、環境・社会・ガバナンス(ESG)を重要視した経営を推進していくために、すべての活動の礎であるグローバル憲章の共有を図っています。
グローバル憲章には「"At your side."の精神で、優れた価値を創造し、迅速に提供する」「あらゆる変革を恐れず、グローバルな視点で経営を行う」「最高度の倫理観を持って行動する」といったブラザーグループの根幹となる考え方が示されています。
グローバルで3万人を超える従業員の一人ひとりが、グローバル憲章を日々の判断や行動で体現し、ステークホルダーの皆さまが求める価値を創造し迅速に提供することで、信頼される企業を目指しています。
グローバル憲章は、すべての従業員が常に意識できるよう、従業員の母国語である欧米やアジアの各言語に翻訳しており、携帯用のポケット版カード(26言語)とポスター(28言語)を各拠点に配布しています。

ポケット版カードとポスター ポケット版カードとポスター

各拠点の経営層は毎年、グローバル憲章に基づくコミットメント(約束)を策定し、率先して行動に示すとともに、従業員への働きかけとして、メッセージの発信や対話する機会を作っています。2019年度は、経営層からのメッセージが56件発信され、直接対話は約3,000回行われました。
また、各拠点や部門ごとに責任者が任命した共有リーダーが、グローバル憲章に基づいて自身の行動を振り返る機会を作るなど、組織の役割や課題に即して従業員一人ひとりの行動を促進するさまざまな活動を行っています。

さらに、日本や中国、ベトナムでは、各組織の共有リーダーが一堂に集まる共有リーダー会を定期的に実施しています。
共有リーダー会では、各組織で取り組んでいる共有活動の課題を話し合うほか、グローバル憲章に基づいた従業員の行動によって生産性が向上した事例やお客様のニーズに対応した事例をもとに話し合い、自拠点で展開するヒントを得るなど、開発・生産・販売など拠点や担当業務の枠を超えた学びの場にもなっています。
ベトナムにおいては、これまでベトナム国内4拠点で活動していましたが、2019年度は初めてフィリピンの生産拠点と合同で共有リーダー会を実施し、国を超えて連携を深めながら活動に取り組みました。
10カ国の従業員が働くブラザーインターナショナル(ガルフ)FZEの本社・トルコ支店では、出身国による文化や考え方などの違いがあります。そこで、ディスカッション形式のワークショップを通じて、グローバル憲章にある「多様性の尊重」、「信義と尊敬をもった行動」について理解を深めました。

ブラザーインターナショナル(ガルフ)FZEトルコ支店でのワークショップ ブラザーインターナショナル(ガルフ)FZEトルコ支店でのワークショップ

2019年度からはこうした啓発に加え、社会への価値創出に向け「持続的な開発目標(SDGs)」に対する経営層や従業員の意識の向上を図っています。経営層がイントラネットなどで、SDGs達成に向けた貢献の重要性をメッセージとしてグループ従業員に向けて発信するとともに、グローバル憲章を共有するにあたり構築してきた共有リーダー会などの仕組みを活用し、各拠点や部門でSDGsに対する意識向上活動を展開しています。
ブラザーインダストリーズ(フィリピン)Inc.では、アシスタントマネージャー以上を対象にしたワークショップで、グループのSDGsに関する取り組みへの理解を深めると同時に、これまでの自社のCSR活動をSDGsの視点から整理した上で、これからの活動とSDGsをどのようにつなげていくか、議論を重ねながらSDGsへの意識を高めました。
また、アジア・太平洋地域の販売会社の人事・CSR担当者が合同で行った活動では、グループが掲げるSDGsの4つの重点領域に対し、事業との関連付けや創出できる社会価値について話し合い、社会課題に対してどのような貢献ができるのか深く考える機会となりました。

ブラザーグループは、これからもステークホルダーの皆さまからの信頼を積み重ね、従業員にとって誇りの持てる企業の実現につながるよう、グローバル憲章に基づく一人ひとりの行動のさらなる促進に取り組んでいきます。

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