1947年に念願のミシンの輸出を果たした安井正義は、1950年アメリカのミシン市場を視察し、事業の多角化を決意。編機に加え、ミシンで培ったモーター技術などを生かして洗濯機や掃除機、扇風機などを開発しました。同じころ、ポータブルタイプライターの開発にも着手。活字の製造を研究するとともに、ミシンや編機の開発で培ったプレス加工技術を応用し、製品化を実現しました。このように、自社のコア技術を応用しながら時代の変化を先取りし世界市場へ挑んでいく姿勢は、今もなおブラザーのモノ創りに活かされています。
年表
1950年 | 安井正義社長、50日間のアメリカ視察 |
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1954年 | 職業用編機KT1-B1の生産開始 |
1954年 |
家電製品の第1号撹拌(かくはん)式電気洗濯機の生産開始
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1954年 | 家庭用編機KH1-B1の生産開始 |
1954年 | 輸出機関としてブラザーインターナショナル株式会社を設立 |
1954年 |
米国・ニューヨークに販売会社 ブラザーインターナショナルコーポレーション(U.S.A.)を設立(当初はBIC of N.Y.)
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1955年 | 扇風機の生産開始 |
1957年 | 冷蔵庫の生産開始 |
1957年 | 80ccオートバイ、ダーリン号国内発売 |
1958年 | アイルランド・ダブリンに販売会社 ブラザーインターナショナル(ヨーロッパ)Ltd.を設立 |
1959年 | カナダ・モントリオールに販売会社 ブラザーインターナショナルコーポレーション(カナダ)Ltd.を設立 |