資本コストについての認識(資本コスト・資本収益性指標・市場評価)
中期戦略の財務方針をベースに、「資本コスト・株価を意識した経営」を深化
資本コストなどについては、以下の通り認識しています。現状、エクイティスプレッドを⼗分には確保できておらず、株価のパフォーマンスはTOPIX⽐で下回り、PBRは1倍前後となっています。
項目 | 現状(2025年5月時点) |
---|---|
資本コスト | ●株主資本コスト:8~10% |
資本収益性 |
●ROE:
過去5年平均 (2020~2024年度):7.4% |
株主還元 |
●1株当たり配当:
2022年度:68円 2025年5月12日~2026年4月30日の期間で、200億円を上限として自己株式の取得を実施 |
市場評価 |
●PBR:
過去5年平均(2020~2024年度):1.01倍
過去5年間(2020~2024年度)配当込み:185.6% |
資本コスト
現状の株主資本コストは約8%~10%と認識しています。CAPMをベースに計算していますが計算のタイミングや前提の違いにより変動があるため、レンジで捉えています。引き続き、有利子負債も活用しながら、事業ポートフォリオの変革を進め、株主資本コストの低減を図ります。
資本収益性指標
ROEの過去5年間の平均は7.4%です。事業成長により健全にROEを向上させることを基本方針として、継続的にエクイティスプレッドを確保できる水準のROE(10%以上)を目指します。
株主還元
安定的かつ継続的な株主還元の実施を基本方針としています。中期戦略「CS B2027」においては、1株当たり年間100円の配当を下限水準とし、配当性向40%を目安として還元します。また、「CS B2027」の期間中に合計600億円の自己株式の取得を行う予定です。加えて、業績等の状況に応じて追加還元も検討していきます。
2024年度は、1株当たり年間配当は100円(前年比16円増配)とし、2025年度についても1株当たり年間配当は100円を予定しています。また、2025年5月12日~2026年4月30日の期間で、200億円を上限として自己株式の取得を実施します。
市場評価
PBRは過去5年間の平均では1.01倍、2024年度末時点では1.00倍となりました。TSRは過去5年間で185.6%となり、TOPIX比で下回っています。収益力の向上や成長投資の継続による事業ポートフォリオ変革の推進により、PBR・TSRのさらなる向上を図ります。
中期戦略「CS B2027」の財務方針に従い、ステークホルダーの皆さまの期待に応え、持続的な成長と企業価値向上を実現するために、資本コスト・資本収益性を意識した経営をより⼀層深化させていきます。